『言葉のやりとり』の大切さを実感した話

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育児(自閉スペクトラム症×ギフテッド)
この日記は自閉症スペクトラム(知的障害なし)と診断されたぴー助の成長記録です。

こんにちは!
いつもよく書くことなのですが、ぴー助は『会話』がとっても苦手…
単語はよく知っているし、相手が何を言っているかの理解力も十分にあるのですが、『自分の気持ちを言葉にして相手に伝える』『それに対しての相手の返事をしっかり聞く』ということが特に苦手です。
そんなぴー助ですが、お友達とのやりとりで最近ちょっといいことがありました(^^)

あるお友達との関係…なぜか気持ちがすれ違う

ぴー助は毎朝近所とお友達と集団登校で学校に行っているのですが、まだ心配なので集合場所までついて行って見送っています。
同じ登校班には4月から一緒に1年生になったお友達が数人いてみんな個性豊かでいい子達なのですが、その中の1人となぜかいつもうまくいきませんでした。

A君のぴー助に対する謎の行動

その子はA君。とってもおっとりした雰囲気の優しそうな男の子で、お母さんもとっても親切。ちょっと人見知りがありそうなのですが、話しかけると緊張からちょっとむすっとした顔になりながらもお返事してくれる男の子です。
そんなA君ですが、A君とのやり取りでちょっとした悩みがありました…

A君は、毎朝ぴー助を見つけると、無言でぴー助の手首をA君の両手でガシッと掴んで離さないのです。
ぴー助は集団登校の集合場所で、道端のダンゴムシを見たり、他の子に話しかけたりしたいから離してほしいのですが、なかなかの力で掴まれていて振りほどけません。
無言で掴まれ続けて身動きが取れないぴー助は、困惑して終いには泣き出してしまいます。

ぴー助
ぴー助

離してくれないよぉ…助けてお母さん!僕の腕が折れてもいいっていうの?僕を逮捕しようとしてるの?

A君
A君

…別にそんなこと思ってへんし…(小声)

「そんなこと思ってない」と言いながらも一向に離してくれないA君。
初めのうちはA君のお母さんが「こら!離してあげなさい!ごめんねぴー助君…」と止めてくれていたのですが、最近朝の集団登校に慣れてきたからだんだん毎朝付き添う保護者も減ってきて、A君のお母さんも最近来なくなってきました。
まだ私もA君にどこまで言っていいのか分からず、親子で困惑。
「自分で嫌って言ってごらん」とこそっと助言し、ぴー助が「やめて!」と感情的に言い放つとA君は一瞬やめてくれるのですが、またすぐに掴んでしまいます。そんなことをしている間に出発の時間になって行ってしまい、毎朝とてもモヤモヤしてしました。

ボコ
ボコ

A君はおっとりした優しい子って聞いてるし、実際いい子そうなのに何でいつもぴー助が嫌がることをするんやろう…

私がA君に理由を聞いてみる

大人の私から見ても、まだ慣れないA君の行動の真意はよく分かりませんでした。
でも毎朝泣きながらスタートするのはかわいそうだし、A君にだってきっと言い分があると思って、はっきり聞いてみようと思いました。
次の日もまた両手で腕を掴まれていて半泣きのぴー助。人見知りのA君が怖がらないようにできる限り優しくさりげなく聞いてみると、

ボコ
ボコ

A君、なんで毎日ぴー助のこと掴むんかな…?おばちゃんに教えてくれへんかな??

A君
A君

ちがう…

なにやらごにょごにょ離してくれたのですが、ちょっと分かりにくく、その日も結局時間になってしまい中途半端に終わってしまいました。

家でぴー助に話を聞いてみる

ぴー助が帰宅してから、毎朝の出来事についてどう思っているのか聞いてみました。

ボコ
ボコ

毎日腕つかまれて嫌やんなぁ…A君はなんでそんなことするんやと思う?

ぴー助
ぴー助

分からない…僕を逮捕しようと思ってるんかな…

そんな訳ないやろと思いながらも、ぴー助の中でA君がどんどん苦手な存在になっていて、ぴー助なりに悩んでいるるしなんとかできないかなと考えました。私が直接A君に止めてほしいと言うときっとその場では止めてくれるけど、また繰り返すやろうし、A君だって何か言いたそうやった…

私が思ったことと、ぴー助に提案したこと

2人のやり取りを見ていてあることに気付きました。
2人とも、言葉でしっかり話していない!
A君は無言で掴むし、ぴー助も嫌な気持ちは出していても「お母さん助けてー!」と私に言うばかり。

ボコ
ボコ

明日もまたA君に腕を掴まれたら、A君に、
・腕を掴まれたら動けなくて嫌だって思っていること

・なんで腕をつかむのかその理由を聞きたいこと
をA君にぴー助から直接言ってごらん!

それでA君が答えてくれることを最後まで聞いてみて!

そう提案してみました。

ぴー助から君に直接気持ちを聞いてみた結果

次の日ももちろん両腕をつかまれて半泣きなぴー助でしたが、
集合場所に着く直前に、昨日話したことをもう一度念を押していたので、泣きながらもA君に言えました!

ぴー助
ぴー助

手を掴まれて動けないのがいやだ!なんでそんなことするの!?

A君
A君

…あっちに…一緒にあっちに行ってあそぼう…?

ぴー助
ぴー助

そういうことだったの!うん!行こう行こう♪

A君
A君

うん!

A君は毎朝、ぴー助を困らせようと両手で掴んで離さなかったんじゃなくて、ぴー助と一緒に遊びたいと思っていてくれて、それをうまく言葉で言い出せなかっただけなのでした。
もしかしたらきっと今までのやり取りのなかで、嫌がっているぴー助に対して何度か言ってくれたか言おうとしてくれたかもしれないけど、
ぴー助は被害妄想炸裂して話を聞いてくれないし、A君もどうしたらいいか困惑していたのかもしれないなぁ…
ぴー助は“A君は僕のこといじめてくる!”という疑念がなくなり、A君も、自分の気持ちがちゃんと伝わったことが嬉しかったのか、二人とも安心した表情でとても仲良く遊んでいました。

ぴー助も、そしてきっとA君も、自分の気持ちを相手に伝えることと、相手の気持ちを想像してみることが少し苦手なんやろうな…そんな二人が勇気を出して言葉でちゃんと話し合ったことで、今回とてもいい結果になって私はとても嬉しかったです。

翌日からの二人は…

次の日から2人のやり取りは激変しました(笑)
まず朝顔を合わせた時の表情から違って、二人ともニコニコしていて、「見て見てぼくのナフキン袋こんなんだよ」と自分の持ち物を見せ合ったりしたいました。まだ少しぎこちないけど、“仲良くなりたい”という気持ちが二人から溢れていて、その変化にうれしいびっくりでした(笑)

今日なんか、他のやんちゃな1年生からふざけて手提げで攻撃されているぴー助を、A君が助けてくれていました(笑)

まとめ

今回の出来事で、言葉で自分の気持ちを相手に伝えることと、相手の気持ちもしっかり聞くことの大切さを改めて実感しました。
まだそんなやり取りか未熟な子どもにとって、周囲の大人や先生が間に入ることの大切さも…
いつまでも親が出るのは間違っているかもしれないけれど、今回のように、少しの誤解が解けただけでその後の関係が激変することもあります。
もし間に入っていなければ、今もまだ嫌な関係が続いていたかもしれない。それってとてももったいないことのように思うのです。

間に入る時は、なるべく子ども同士で言葉で話し合いができるように助言したり、さりげなくその場を設けたり、そんな風にサポートしていきたいなと思いました(^^♪

ボコが今後読みたい本

ぴー助の発達に疑問を持ってから、特にこだわりがひどくなった3歳頃から私はいつも、
どうしたらぴー助に伝わるかを常に考えてきました。
まだ診断される前、一見そこまで症状や特性が顕著に目立っていないぴー助はどこに相談しても、
年齢的なこともありますからね…と言われるばかりでした。
だから自分なりに試行錯誤して文章にしてみたり、絵にしてみたり…
そんな努力によって分かったぴー助への伝え方は今になっても活かせているから決して無駄ではないけれど、悩んでいた頃よく『こうしたらいいって、お手本がほしい…』って思っていました。
何の知識もない私にとって、我流でするぴー助の育児は本当に自信が持てませんでした。

調べてみると、発達障害の本って本当に豊富にあります!図書館でも借りられます。
でも発達障害の支援や考え方って日々進歩、変化していて、なるべく新しい本を読んだ方がいいかなぁって思います(^^)

今気になっているのは、以下の本♪
対話やお友達関係が苦手(一方通行になりぎみ)なぴー助、参考になることが書いてあるかな?

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