自他境界という言葉を聞いたことがありますか？
自他境界とは、文字通り、自分と他人を分ける境界で、
所有物や精神的な距離感なども含むそうです。
自閉症の特性について調べていくと「自分と相手の境界線があいまい」とよく目にします。
自他境界…なんじゃそりゃ！と思ってちょっと調べてみました。
この言葉、自閉スペクトラム症のぴー助にドンピシャで当てはまっていています。
ネットで調べてみると、いろいろな事例も載っていましたが、
ぴー助も同じ！と思うものもあれば、それはしないかな？というものもあったので、これも個人差ですよね。
今回は「自他境界」についてぴー助に当てはまることと、これからどう教えていこうか書いていこうと思います。
自他境界があいまいだから！？と思うこと
◆自分の考えは言葉で伝えなくても他人も理解していると思っている
・まだひらがなの読み書きや計算ができない妹に、自分ができるレベルの問題を出してしまう。
・何の説明もなしに急に話し始める。相手は「何の話？？」と混乱する。
◆大切な人が泣くと泣いてしまう
・特に友達が怒られている場面を見た時、時自分も怒られているかのように泣いてしまう。
不思議なことに、たいして興味のないお友達が泣いていてもそうなりません。（見えていない？笑）
母親の私、妹、大好きな女の子が泣いている時が多いです。
ちなみにアニメで同じようなことがあっても泣きません。
◆相手への了承を得ずに鞄の中を勝手に見る。友達の家のお菓子が欲しかったら触ってしまう
・勝手に食べたりはしませんが、自分の家以外の物も躊躇なくほしいと言います。
◆他人の物なのに自分の物のように扱ってしまう
・幼稚園でお友達が1人で一生懸命作っているブロックの作品を壊してしまったり、何も言わず途中から参加してしまう。（お友達は１人でやりたいと思っている）
・家遊びで、水をたくさん入れたビニール袋を吊り下げて爪楊枝で刺してピューっと出す遊びをしていた時、妹用の袋まで刺してしまう。（妹は大事に少しずつ刺して楽しんでいた）
◆相手の立場に立って話すことが苦手
・小さい頃は「お帰り」「ただいま」「ありがとう」が逆でした。
何か欲しい時も「どうぞ！」と要求していました。
６歳の今でも、「〇〇してあげる」「〇〇してもらう」などの使い方が苦手です。
◆相手が何かゲームなどで間違っていた時に口出しが多すぎる
・妹がぴー助のゲームをしていて、少しやり方が間違っていると異様に気にして正しくさせようと口出しや手出しをしてしまう。（妹は自分のペースで好きに遊びたい）
◆自分が周りからどう思われているか無頓着
・自分の行動が周りからどう思われているのか、そういう視点がないのかな？と思うくらい無頓着です。
「自分は自分、他人は他人」という感覚がとても薄いのです。
「自分は自分、他人には他人の自由がある」と考え薄いと、
今後の集団生活で一緒に過ごす相手に不快感を与えてしまうだろうから、これはなんとかしたい・・と思うのですが、
発達障害って基本的な特性はずっと変わることはないんですよね。ただ、マイルドにすることはきっとできる。
実際に、成長とともに目立たなくなってきたことも多いです。
今後の接し方で気を付けようと思うこと
まだ小さい今の内から、親やきょうだい、友だちは、全く別の考えを持っていることを繰り返し伝え続けようと思っています。
自分が置かれている場面から相手の感情を読み取り、その上で相手が望んでいる行動をとるということは、
ぴー助にとってかなりの難問で、定型発達のお子さんなら何の努力もせずとも自然にできることがぴー助にはかなり難しい。
親としてできることは、１つ１つの場面で教えてあげることしかない思うのです。
バタバタの毎日の中で、正直とてもめんどくさく内心は「空気読めよ！」と思うし、
丁寧に教えていこうと実践していても、話が長くなると途中から話を聞いていないことが多いので
集中して聞いてもらうこともとても難しいですが・・・ここはグッと我慢です。
親としての願い
特性は変わらないにしても、人との関わりでトラブルが減ることによって友達との関わりも楽しいもんだなってくれたらなと思っています。
トラブルばかりで、原因も分からないし相手には責められる・・ということが続くと、人と関わることなんてデメリットしかないですもんね。
今回は、私の中でとても大きな悩みの種のような、深い闇のようなテーマでした。
うまく伝わっていなかったらごめんなさい。共感してくれる人がいるといいな・・・・・。
特性が理由で周囲の人とトラブルになって自信をなくすことがないように、ぴー助が少しでも周りの人の気持ちに寄り添える人になってくれれば…と願わずにはいられません。
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