ぴー助の2つのパニック
説明するのが難しくインターネットで検索していると、下記の児童発達支援のホームページでとても分かりやすく説明されていたので引用させていただきました。
今回は必要なところだけ引用したのですが、パニックへの対応などもとても詳しく書かれていてとても参考になります!
パニックとは、なんらかの理由により感情や行動などの調整が難しくなり混乱した状態を言います。不安や怒りなどなんらかの情動が抑えられなくなり、癇癪(かんしゃく)や泣き出す、自傷行為、破壊行動などが生じることがあります。
一方で、好きな対象などに興奮をしすぎることで、行動の抑制ができなくなることや、表面的な行動には現れないものの、思考や感情が停止してフリーズしてしまうというような、一見パニックが起こっていると気付きづらいケースもあります。
引用:パニックの対応は?予防はできる?【自閉症スペクトラム障害】 (happy-terrace.com)
ぴー助は、親も対応に困るようなパニックは日常的にはあまりしませんでしたが、
今思い返すとそのようなことが2回ありました。
どちらもぴー助が3歳のころ・・・。
【ドミノ倒し】でパニック
おばあちゃんが3歳の誕生日にくれた「ひらがな」が書いてある四角い積み木のオモチャ。
木の箱にきれいに入ったその積み木が気に入ったぴー助は、書いてあるひらがなを楽しそうに読んでいました。
そのころよく、NHKの教育テレビでやっているピタゴスイッチが大好きだったので、
ドミノ倒し喜ぶかも!と思って机の端から端くらいまでまっすぐに並べてみました。
ぴー助の目の前で倒してみると・・・大興奮!でも、すごーい!とかの大興奮ではなく、
うまく説明できないのですが、「感情が大爆発している」という感じ。
「がっつーん!(当時ハマっていた絵本のフレーズ)わーーー!」と取り乱しながら
部屋を右往左往。嫌なのかと思って直そうとすると全力で拒否して片づけさせてくれない。
また並べてほしいというから同じようにしてあげたら、この時いったん気持ちは落ち着くのですが倒すとまた同じ繰り返し。
私は怖くなってもう並べるのをやめると、ぴー助が自分で並べ始めたのですが、
初めてでうまくできず4個くらいで手が当たって失敗。すると今度は大泣きしてしまいました。
今まで見たことのないぴー助の感情の出し方でした。
例えるなら、宝くじがあたった時と、大切な花瓶を割ってしまった時を足したようなかんじでした。
【ペットボトルボーリング】でパニック
幼稚園のプレ保育でのこと。
先生方が手作りで、魚釣りや輪投げなど簡単な遊びを5か所くらい作って
スタンプラリーのようにして遊ばせてくれる日があり、その中にペットボトルボーリングがありました。
これは好きそう!と思ったのですが、ドミノ倒しの時のような現象が・・
ぴー助君転がしていいよー!の合図で元気よくボールをコロコロー!
ペットボトルが数本バタバタと倒れた時、
「がっつーん!あーーー!わーーーー!」と半泣きになりながらどうしたらいいか分からない!
といったかんじでパニック状態に。どうしたのか聞いても説明できず。
先生がすぐペットボトルを直して、ぴー助君まだやっていいんだよーと言ってくれましたが
嫌いなのかな?と思ってもうやめさせようとすると、もう一回やりたい!と。
そしてもう一度やるとまた同じ繰り返し。まさにドミノ倒し現象。
もうやらんかったらいいのに!と思うのですが、その後も、他の遊びはあまりしようとせず
ボーリング遊びのところに自ら何回も行っていました。
その時先生に言われたのが、
楽しいけれど、倒すのはいけないことなのにって混乱したのかな?
これからお友達が同じように遊ぶ姿を見て、みんなが楽しそうにしている姿を見て
だんだんと落ち着いてくると思いますよ!と言っていました。
![ボコ](https://decoboconikki.com/wp-content/uploads/2021/09/2a356ac6869a6c126641412b2387d7bf-1-300x406.png)
ドミノ倒しにしても、ペットボトルボーリングにしても、本当に大好きなんだろうなと思うのです。
好きすぎて、興奮して、パニック。自分が思い描いてる通りにできなくてパニック。
こんなパニックもあるのか・・・とても不思議でした。
でも大好きなら楽しく遊べるようにしてあげたいなと思い、私なりに工夫してみました。
パニックにならないように工夫したこと
完全に自分で考えてしたことなので参考にならないかもしれませんが、ぴー助にはうまくいった方法を書こうと思います。
対策【ドミノ倒し】
何日かオモチャ部屋に置いていたのですが、目については出してきて私に並べるよう頼みに来て
同じようにパニックになるのを繰り返していたので
ちょっとかわいそうでしたが積み木5枚だけを残してぴー助に見えないところに隠すことにしました。
それでもあれ?つみきなーいとしばらく探していました。探すってことは本当に大好きなのかもしれない・・
積み木が5枚になったことに対してはパニックにならず、出してある5枚だけで遊んでいました。
5枚だけだと、まだパニックが少なかったんですよね。ぴー助も5枚なら1人で並べることができるし。
そして少しずつ枚数を増やしていきました。
少ない枚数で何度も何度もするうちに、失敗しても泣かずにまたすぐに作り直せるようになってきました。
対策【ペットボトルボーリング】
家でもやってみることにしました!
幼稚園と同じように作ると数が多いので、2本くらいだけペットボトルを用意。
あまり場所をとれないので、その当時出してあった小さな滑り台からボールを転がすことにしました。
初めに、これはゲームだから倒して遊ぶんだよと一応説明。
初めの方は前回同様「がっつーん」と言っていましたが、それはあえて無視して私は楽しそうに遊び続けました。
するとこれもだんだん倒すことを楽しめるようになってきました。
今回のパニックももしかしたら、以前に書いた【コップ飲み】【爪切り】のように
初めてすることが苦手ということに当てはまるのでしょうか?
その後もドミノ倒しはかなりハマって毎日長時間遊んでいたので、本当に大好きなんだと分かりました。
好きすぎて感情が抑えられないなんて、、、不器用なヤツです。
言葉というか、自分の気持ちをもう少し上手に口にだせたらいいのになと切に思いました。
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