順番が守れない!1番病を克服するために工夫したこと

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育児(自閉スペクトラム症×ギフテッド)
この日記は自閉症スペクトラム(知的障害なし)と診断されたぴー助の成長記録です。

順番にこだわる

ぴー助が年少の時の困りごとのナンバーワンといっても過言ではないのが、『順番が守れない』です。ぴー助4歳の頃です。
ぴー助の性格は、親の私が言うのもなんですが本当にものすごく温厚で周りにも優しい子です。
幼稚園ではいじめっ子にもやり返すこともなく耐えて、家では暴君気味のむー子にもいつも優しくしてくれています。
誰かに勝ち誇りたい気持ちはかなり薄い方だと思うのですが、順番に関しては違うようでした。
本心は本人しか分かりませんが、『負けたくない!勝ちたい!』というよりも『1番にならなければならない』と自分の中のマイルールが強かったように見えました。(同じなのかもしれませんが)
この頃のぴー助と一緒に過ごしていると、
普段自分が何気なく無意識に生活している中に、こんなにもいろんな順番があるのか・・・と実感する日々でした。

ぴー助がこだわった『順番』

本当にたくさんありましたが、覚えている限り書き残そうかと思います。

【幼稚園】給食の後の手洗いの順番

給食の前には手洗い、食後には歯磨きタイムがあったのですが、その時2つほどの水道に30人が並びます。
その時1番になれなかったら、しくしく泣いてしまっていたそうです。
先生はなるべく穏やかに生活できるようにすることを大事にされていたので、順番が待てず出遅れると焦ってしまうぴー助の性格を考慮して、他のみんなに声をかける少し前にぴー助だけ水道に誘導してくれていたそうです。

【幼稚園】みんなで集団でトイレに行く時など、その波に乗り遅れた時の焦り

年少の時はまだおむつが取れて間もないお友達がいたり、遊びに夢中になっておもらしをしてしまうこともある年齢なので、幼稚園では時間を決めてみんなをトイレ誘導してくれていました。
その時にぴー助が何か他の遊びをしていて出遅れてしまった時、泣きながら追いかけてくることが多かったそうです。

ぴー助
ぴー助

ぼくもトイレいく!おくれちゃったー!

【幼稚園】幼稚園の門を出る時の順番

時々自転車でお迎えに行っていて、その帰りでのできごと。
むー子を自転車の前に乗せて、ぴー助を後ろに乗せて、二人にヘルメットを着けて…としていると、すぐ出発できませんよね。荷物も多いし。
その間に次々と正門から他のお友達が帰ってしまう時にパニックになっていました。

ぴー助
ぴー助

おくれちゃったー!!みんな行っちゃったー!!(;_:)

【家】エレベーターのボタンと出る順番

マンションの上層に住んでいたのですが、エレベーターに乗るときにも大変でした。
まずはエレベーターを呼ぶボタンを自分が先に押したい!から始まって、乗り込む順番、到着した後に出る順番。
むー子もイヤイヤ期に突入していたので、ボタン問題は大変でした…徒歩の時はなんとかむー子をごまかしてぴー助が一番先になるよう調整できたのでのですが、一番苦戦したのがぴー助が、自転車を持ち、むー子がストライダーを持っていた時。
まだ扱い慣れていない自転車やストライダーをこども達が自分で押しながらエレベーターに入るのですが、
一番に出入りしたいぴー助と、エレベーターが閉まるタイミングが怖くて先に出入りしたいむー子が入る順番、出る順番を競い合います。
狭い狭いエレベーターの中で自転車とストライダーも絡み合うし、二人が感情的にワーワー言うからもう大変!
なんでマンションの家の玄関から下まで降りるだけでこんなにも大変な思いをしなければならなのか…

【家】帰ってきて手を洗う順番

やっとのことで幼稚園から帰ってきてからも順番ブームは続きます。
1番に手を洗いたいぴー助とお兄ちゃんの影響ですっかり1番を目指すことになってしまったむー子の戦い!
家に帰ってきてすぐにゆっくりすることなんて許されない日々でした。

【家】朝寝室から出る時のこだわり

私は基本的に早起きで遅くても6時には起きています。
誰にも邪魔されずに朝ごはんや自分の支度をするために早く起きているのですが、
ぴー助は朝起きて寝室を出るのはお母さんと手をつないで!と勝手にルールを作ってしまいました。
私が先に起きていると泣いて怒り、寝室まで連れ戻されて、手をつないで寝室を出るところからやり直しさせられていました…。

【家】電車が出発してしまった時の焦り

電車が大好きなぴー助。喜ぶ顔が見たくてよく電車に乗ってお出かけしていました。(よくがんばってた私!!)
大阪市の電車は乗り過ごしてもすぐ次の電車が来るので、いつも時間を調べずに適当に来た電車に乗っていました。
(むー子はベビーカーだったのでエレベーターを使うから時間もよめないし)
順番ブームになってから、電車が目の前で先に行ってしまうと、

ぴー助
ぴー助

電車行っちゃった~乗れなかったー!!

またすぐ来ることを教えても乗るまで引きずっていました。

一番病…いろいろ試したこと

別に1番になれなくてもどうってことないのに、なぜこんなにも順番にこだわってしまうのでしょうか…。
児童発達について何も知識のない私なりに、どうにか落ち着いて普通に行動できうるように試行錯誤してみました。

張り紙作戦

特定の場所で起こることについては、張り紙はとても有効な手段でした。
文字を読んで理解することが得意なぴー助は、言っても伝わらない時に『張り紙』で克服したことがあります。

家にはところどころ張り紙をしていて、克服すれば剥がすを繰り返しました。

メッセージカード作戦

張り紙で対応できることの場合はそれでいいけれど、
順番って生活していていろんな場所で起こることだから、張り紙攻撃はちょっと現実的ではないこともあります。
パニックになると本人も不安で辛いだろうし、お守りとしてメッセージカードを持たせるようにしました。濡れてもいいようにラミネートして(笑)
水道での順番でパニックになってしまう時には『水道で1番になれなくてもだいじょうぶだよ。ぴー助の手がきれいに洗えたらそれでok!』
トイレに出遅れた時は『みんなと一緒にトイレに行けなくても大丈夫だよ。ぴー助がトイレできちんとおしっこができたらそれでOK!』
先生には、幼稚園でパニックになった時、ぴー助にカードをよむように言ってもらうようにお願いしておきました。
文字を読むと少し気がそれてか、納得してくれることが多かったそうです。

起こるだろうことを事前に伝える作戦

メッセージカードはとても有効な方法だったのですが、出先でいちいち書いてられない時もあります。
ぴー助は文字を読んだだけで嘘みたいにいろいろなことが克服できていました。
私もマメな元々は性格ではないのでだんだん面倒臭くなってきて…書かない方法を試してみることにしました。
困難だと思っていることも、1度できた体験があるととても強いぴー助。きっとちょっと無理やりでもできたら克服できる!
幼稚園の正門を出る順番でパニックになることに試してみました。
門を出る前、まだぴー助が落ち着いている時に話します。

ボコ
ボコ

ぴーちゃん、今からお母さんとぴー助とむー子で自転車に乗って門をでるからね。何人かに抜かされるかもしれないけど、
ぐっと我慢して、3人で無事に出られたらOKってことにせーへん?

ぴー助
ぴー助

うん!わかった

(もちろん、ぬかされったって無事にでられます!笑)

ボコ
ボコ

できた!ぴーちゃん、抜かされても3人でちゃんと出られたで!大丈夫やったやろ?

ぴー助
ぴー助

できたーー!

何とか泣かずにクリア。その後、何回か繰り返すうちに定着してきて、すっかりこだわらなくなっていきました。

ぴー助は1つ1つ確実に乗り越えてきてくれたので、ぴー助もかなりがんばったと思います。
でも、嬉しいと同時に、
1つ乗り越えてもまた新しい順番ブームがくる。その度に書いたり事前に念押したり…
これっていつまで続けないといけないのか?その不安は常にありました。

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