成功体験が意欲につながる
１年くらい前の話です。
ぴー助が食事中「今日は暑かったね～」と世間話的な発言をした時、私はお箸の手を止めて２度見しました。ぴー助はそれまで食事中に世間話をしたことがなかったからです。それも本当にごく自然に…！嬉しい私は、
「ぴー助、今じょうずに世間話できてるやん！お母さん嬉しい～！お話してくれてありがとう！」と大喜びで喜びました(^^♪
自閉症の子は自己肯定感が低くなりがちだとよく言われているので、私は些細なことでもなるべく褒めることにしているのですが、人からどう思われているのかあまり無頓着なぴー助は、私の誉め言葉にもどこか無関心。せっかく言った誉め言葉も聞き流されて終わることが多かったのですが、このやり取りは違いました。
その日はその会話の後「僕さっきお話上手だったでしょ」「僕ご飯の時世間話うまくいったよな～」と何度も話しかけてきたのです（笑）
私がよく、ぴー助のコミュニケーショ力の低さに愕然として「ご飯の時は世間話とかしようよ！」とか言いすぎていたからかな、私の期待に応えられて嬉しかったのかもしてません。。なんて純粋な子。
その後劇的に世間話が増えたとかそんなきっかけにはなっていないのですが、褒められたり喜ばれた体験はこんなにもいい反応に繋がるんだ！と発見でした(^^)
楽しいやりとりや会話、雰囲気がコミュニケーション力を上げる
ぴー助のことで不安や焦りからつい教育ママモードになってしまうことがよくあります。
今日あったこと話してとかよく言ってしまう。
妹のむー子なんかは、今日あったことを聞いたらそこから話が広がってそれはそれは私の望み通りの世間話に仕上げてくれます（笑）
でもぴー助は、それなりに答えてくれるけど会話のキャッチボールが続かない。盛り上がらない。
ぴー助育児の長年の経験から、ぴー助が話し出したぴー助の興味のある話に乗っかると会話が弾むことは分かっているのですが、もともと自分から話し出すことがないからきっかけも少ない。ぴー助の興味電車や漢字、計算、なぞなぞなど）について私自身が興味を持てないのも関係しているのかもしれませんが…。
最近は、無理やり世間話しようとしたらうまくいかないなと悟りました。
そこで役に立ってくれるのがむー子の存在！私の問いかけからどんどん話を派生させて言ってくれるから、会話のキャッチボールが止まりません！幼稚園のこと、お友達からこんなことをされて嫌だったとか嬉しかったとか、○○君はいつもこんなことしてくれるから大好きとか、そんな話をしているとぴー助もちょくちょく話に入ってくることが結構あるのです。うまくいけば、いつの間にか家族みんなで同じ話をしている状態。本当、むーちゃん、ファインプレーです(^^♪
とにかく会話を続けることが今のぴー助にとって大事なお勉強になるので、雰囲気作りはとっても大事だと、最近改めて感じています…。
よく育児書には、言葉のシャワーをとにかく浴びせてあげようとか書いてありますが、自閉症の子には、あまりに多くの情報があると返って混乱することもあるそうです。
実際ぴー助は、周りを見て得た情報を、自分の行動に生かすことがとても不器用。他人同士の会話からコミュニケーションの方法を学ぶとかが下手です。
テレビからの情報がすんなり入ってくるんですけどね…時々標準語なのもテレビからの影響が多いのを物語っているように思います。
だからぴー助を巻き込んだ、楽しい空間での会話って本当に大事だなと思います。
一緒にカードゲームをしたり、クイズを出し合ったり、時にはくだらないことを一緒にしたり、そんなリラックスした空気の生きたコミュニケーションが一番いい勉強になる。
そして一番大事なのが、コミュニケーションをとることは楽しかったという経験で、次もやりたいという意欲にも繋がります(^^)
まとめ
よく考えれば「ごはんの時は世間話しようよ」なんて私の発言もナンセンスですよね。私は女ばかりの家庭で育ったから、食事中はいつも和気あいあい！食事の時間はお喋りしながらゆっくり食べるのが普通でした。だからそれと当てはまらないぴー助との食事がものずごく違和感があって…ちょっと寂しく感じていたのです。でもそれって私の勝手な「こうあるべき」「これが普通」という価値観を押し付けていたんですよね。。。
私の常識なんてぴー助にとっては非常識なこともある。どっちが正しいなんてない。
どうしても『少数派』の脳の構造を持って生まれた子の母として、「自分は普通」なんて考えやめたいなとつくづく思います。反省！(;_:)
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